多摩川に沿った地域に、点在する寺院から成る観音霊場です。
観音霊場の霊場会である慈眼会が発行するガイドブックがあります。現在のところ、平成14年の御開帳時に刊行された第3刷版が、札所寺院で1000円で手に入ります。
京王三十三観音霊場を巡っている際に知った、この多摩川三十四観音霊場。初めて訪れたその寺院にあった幟には、”多摩川三十三観音”と記されていました。どうやら元々は、33ヶ寺で昭和8年に設立された観音霊場だそうです。大戦の影響での尊像焼失等による変更を経て、35ヶ寺(34ヶ寺+1ヶ寺の客番札所という構成)でリスタートとなり現在も続いているようです。次の総開帳のときにも、1ヶ寺増えるかもしれませんよ、なんて話も聞きました。
石碑などには”三十三観音霊場”と彫られている場合が多数で、さらには第33番札所が結願寺に当たることには変更が無いため、微妙にわかりづらさを感じます。もっとも、わざわざガイドブックに”必ずしも順番通りに参拝しなくても良い”と記載されており、なんだか取っ付き難い壁はありません。
【多摩川三十四ヶ所観音霊場】
第1番 寿福寺 臨済宗建長寺派 十一面観世音菩薩 川崎市多摩区菅仙谷
第2番 長松寺 臨済宗建長寺派 聖観世音菩薩 川崎市多摩区菅北浦
第3番 西光寺 天台宗 十一面観世音菩薩 調布市上石原
第4番 慶元寺 浄土宗 十一面観世音菩薩 世田谷区喜多見
第5番 安養寺 天台宗 聖観世音菩薩 府中市本町
第6番 観音寺 天台宗 如意輪観世音菩薩 川崎市多摩区中野島
第7番 常照寺 真言宗豊山派 十一面観世音菩薩 川崎市多摩区宿河原
第8番 大正寺 新義真言宗 十一面観世音菩薩 調布市調布ケ丘
第9番 善立寺 日蓮宗 聖観世音菩薩 川崎市多摩区登戸
第10番 清鏡寺 曹洞宗 千手観世音菩薩・十一面観世音菩薩 八王子市大塚
第11番 真照寺 真言宗智山派 千手観世音菩薩 日野市落川
第12番 観音寺 真言宗豊山派 聖観世音菩薩 多摩市関戸
第13番 福昌寺 天台宗 魚籃観世音菩薩 川崎市多摩区菅北浦
第14番 龍安寺 浄土宗 聖観世音菩薩 川崎市多摩区宿河原
第15番 龍厳寺 天台宗 聖観世音菩薩 川崎市多摩区堰
第16番 常楽寺 天台宗 聖観世音菩薩 稲城市東長沼
第17番 常演寺 天台宗 聖観世音菩薩 調布市下石原
第18番 明照院 天台宗 千手千眼観世音菩薩 調布市入間町
第19番 玉泉寺 天台宗 十一面観世音菩薩 狛江市東和泉
第20番 地蔵堂 不詳 聖観世音菩薩 調布市小島町
第21番 観音院 天台宗 十一面観世音菩薩 府中市白糸台
第22番 妙覚寺 臨済宗建長寺派 十一面観世音菩薩 稲城市矢野口
第23番 医王寺 天台宗 聖観世音菩薩 稲城市大丸
第24番 法音寺 真言宗豊山派 十一面観世音菩薩 府中市住吉町
第25番 法泉寺 天台宗 十一面観世音菩薩 川崎市多摩区菅北浦
第26番 正光院 真言宗豊山派 千手観世音菩薩 府中市住吉町
第27番 慶性寺 新義真言宗 聖観世音菩薩 町田市大蔵町
第28番 円照寺 臨済宗建長寺派 十一面観世音菩薩 稲城市大丸
第29番 玉林寺 臨済宗建長寺派 聖観世音菩薩 川崎市多摩区菅馬場
第30番 妙見寺 天台宗 聖観世音菩薩 稲城市百村
第31番 高勝寺 真言宗豊山派 聖観世音菩薩 稲城市坂浜
第32番 源正寺 臨済宗建長寺派 如意輪観世音菩薩 調布市下石原
第33番 高安寺 曹洞宗 七観音 府中市片町 【結願寺】
第34番 千手院 真言宗豊山派 千手千眼観世音菩薩 町田市小野路町
客番札所 深大寺 天台宗 如意輪観世音菩薩 調布市深大寺元町
◆結願後、メモ◆
御朱印は揮毫(手書き)だと500円、印刷だと300円となっています。しかし、揮毫でも良心的に300円でいただける場合もありました。ただ、揮毫の値段が設定されている割には、法要中でなくまた住職がいても、印刷御朱印を渡されて御朱印帳に書いていただけない場合が大半でした。ですから、きっちりと揃えたい性格の人は、始めから霊場専用の御朱印帳を持ち、印刷の差し替え御朱印をいただくようにした方が良いでしょう。私のように、出来れば御朱印帳に揮毫して欲しい人は、終わってみれば結構チグハグな感じになってしまいます。また、住職不在率はかなり高めですが、幸いなことに”誰もいなくて出直し”なんてことはありませんでした。御開帳霊場の色もあるので、そのときに巡拝すると100%御朱印はいただけることでしょう。
霊場自体は、途切れることなく定期的に参拝者がいるそうです。もっともその多くは、寺院が企画して住職が檀家・檀信徒と団体で参拝する形式だとか。なので個人での参拝は、そこまで多い印象ではないのだとか。とある寺院の住職の奥さんも回ったそうで、歩き+タクシー巡礼で、結願までに要したのは僅か2日だったそうです。
あと、第20番札所の地蔵堂の納経所が、家の前には納経所を示す看板が出ていますが、公式ガイドブックの地図だとわかりづらかったです。あらかじめ地図をプリントしていくか、地蔵堂から電話で聞くことをおススメします。
観音霊場の霊場会である慈眼会が発行するガイドブックがあります。現在のところ、平成14年の御開帳時に刊行された第3刷版が、札所寺院で1000円で手に入ります。
京王三十三観音霊場を巡っている際に知った、この多摩川三十四観音霊場。初めて訪れたその寺院にあった幟には、”多摩川三十三観音”と記されていました。どうやら元々は、33ヶ寺で昭和8年に設立された観音霊場だそうです。大戦の影響での尊像焼失等による変更を経て、35ヶ寺(34ヶ寺+1ヶ寺の客番札所という構成)でリスタートとなり現在も続いているようです。次の総開帳のときにも、1ヶ寺増えるかもしれませんよ、なんて話も聞きました。
石碑などには”三十三観音霊場”と彫られている場合が多数で、さらには第33番札所が結願寺に当たることには変更が無いため、微妙にわかりづらさを感じます。もっとも、わざわざガイドブックに”必ずしも順番通りに参拝しなくても良い”と記載されており、なんだか取っ付き難い壁はありません。
【多摩川三十四ヶ所観音霊場】
第1番 寿福寺 臨済宗建長寺派 十一面観世音菩薩 川崎市多摩区菅仙谷
第2番 長松寺 臨済宗建長寺派 聖観世音菩薩 川崎市多摩区菅北浦
第3番 西光寺 天台宗 十一面観世音菩薩 調布市上石原
第4番 慶元寺 浄土宗 十一面観世音菩薩 世田谷区喜多見
第5番 安養寺 天台宗 聖観世音菩薩 府中市本町
第6番 観音寺 天台宗 如意輪観世音菩薩 川崎市多摩区中野島
第7番 常照寺 真言宗豊山派 十一面観世音菩薩 川崎市多摩区宿河原
第8番 大正寺 新義真言宗 十一面観世音菩薩 調布市調布ケ丘
第9番 善立寺 日蓮宗 聖観世音菩薩 川崎市多摩区登戸
第10番 清鏡寺 曹洞宗 千手観世音菩薩・十一面観世音菩薩 八王子市大塚
第11番 真照寺 真言宗智山派 千手観世音菩薩 日野市落川
第12番 観音寺 真言宗豊山派 聖観世音菩薩 多摩市関戸
第13番 福昌寺 天台宗 魚籃観世音菩薩 川崎市多摩区菅北浦
第14番 龍安寺 浄土宗 聖観世音菩薩 川崎市多摩区宿河原
第15番 龍厳寺 天台宗 聖観世音菩薩 川崎市多摩区堰
第16番 常楽寺 天台宗 聖観世音菩薩 稲城市東長沼
第17番 常演寺 天台宗 聖観世音菩薩 調布市下石原
第18番 明照院 天台宗 千手千眼観世音菩薩 調布市入間町
第19番 玉泉寺 天台宗 十一面観世音菩薩 狛江市東和泉
第20番 地蔵堂 不詳 聖観世音菩薩 調布市小島町
第21番 観音院 天台宗 十一面観世音菩薩 府中市白糸台
第22番 妙覚寺 臨済宗建長寺派 十一面観世音菩薩 稲城市矢野口
第23番 医王寺 天台宗 聖観世音菩薩 稲城市大丸
第24番 法音寺 真言宗豊山派 十一面観世音菩薩 府中市住吉町
第25番 法泉寺 天台宗 十一面観世音菩薩 川崎市多摩区菅北浦
第26番 正光院 真言宗豊山派 千手観世音菩薩 府中市住吉町
第27番 慶性寺 新義真言宗 聖観世音菩薩 町田市大蔵町
第28番 円照寺 臨済宗建長寺派 十一面観世音菩薩 稲城市大丸
第29番 玉林寺 臨済宗建長寺派 聖観世音菩薩 川崎市多摩区菅馬場
第30番 妙見寺 天台宗 聖観世音菩薩 稲城市百村
第31番 高勝寺 真言宗豊山派 聖観世音菩薩 稲城市坂浜
第32番 源正寺 臨済宗建長寺派 如意輪観世音菩薩 調布市下石原
第33番 高安寺 曹洞宗 七観音 府中市片町 【結願寺】
第34番 千手院 真言宗豊山派 千手千眼観世音菩薩 町田市小野路町
客番札所 深大寺 天台宗 如意輪観世音菩薩 調布市深大寺元町
◆結願後、メモ◆
御朱印は揮毫(手書き)だと500円、印刷だと300円となっています。しかし、揮毫でも良心的に300円でいただける場合もありました。ただ、揮毫の値段が設定されている割には、法要中でなくまた住職がいても、印刷御朱印を渡されて御朱印帳に書いていただけない場合が大半でした。ですから、きっちりと揃えたい性格の人は、始めから霊場専用の御朱印帳を持ち、印刷の差し替え御朱印をいただくようにした方が良いでしょう。私のように、出来れば御朱印帳に揮毫して欲しい人は、終わってみれば結構チグハグな感じになってしまいます。また、住職不在率はかなり高めですが、幸いなことに”誰もいなくて出直し”なんてことはありませんでした。御開帳霊場の色もあるので、そのときに巡拝すると100%御朱印はいただけることでしょう。
霊場自体は、途切れることなく定期的に参拝者がいるそうです。もっともその多くは、寺院が企画して住職が檀家・檀信徒と団体で参拝する形式だとか。なので個人での参拝は、そこまで多い印象ではないのだとか。とある寺院の住職の奥さんも回ったそうで、歩き+タクシー巡礼で、結願までに要したのは僅か2日だったそうです。
あと、第20番札所の地蔵堂の納経所が、家の前には納経所を示す看板が出ていますが、公式ガイドブックの地図だとわかりづらかったです。あらかじめ地図をプリントしていくか、地蔵堂から電話で聞くことをおススメします。