◆山・院・寺号
正法山 永徳寺 十夜ヶ橋大師堂(とよがはしだいしどう)

◆宗派
真言宗 御室派

◆御本尊
弥勒菩薩(十夜ヶ橋大師堂)
千手観世音菩薩(永徳寺)

◆御詠歌
行き悩む 浮世の人を 渡さずば 一夜も十夜の 橋と思ほゆ

◆所在地
大洲市東大洲

◎「四国別格二十霊場・第8番札所」の納経印(開創1200年記念印付き)
8十夜橋別格

★雑記
弘法大師霊跡、十夜ヶ橋の納経印です。
本坊である永徳寺は、十夜ヶ橋大師堂からおよそ1.5km離れた場所にあるので、こちらは境外仏堂といった立ち位置になります。入れ替わり立ち替わり、ときには団体ツアーのバスまで来る四国別格二十霊場の札所なので、納経所には常に人がいて対応してもらえます。四国別格霊場以外にも、南予七福神めぐりで福禄寿を祀るお寺としても知られています。平成26(2014)年9月、四国霊場の開創1200年に合わせて初めて参拝してきました。車が多く行き交う道路沿いで、意外に危なっかしい感じもしました。境内から川を渡って橋の下に回り込むと、野宿している姿の弘法大師像が祀られています。プレート状になっているものや布団を掛けられているものなど、複数の石像がありました。写経ボックスもこちらに置かれていました。かつて、弘法大師は四国巡錫中にこの辺のとある橋の下で野宿をしたとされ、そのとき衆生救済についてあれこれ思いに耽ったそうです。それはたった一夜のことでしたが、まるで十夜のように長く感じたことからこの「行き悩む 浮世の人を 渡さずば 一夜も十夜の 橋と思ほゆ」の御詠歌が詠まれ、十夜ヶ橋と名が付いたそうです。それにしても・・・多くの鳩が餌を求めてやって来るので、糞害には要注意です。
納経印は、納経所にていただきました。

◎十夜ヶ橋、橋の下。
8十夜橋9

◎十夜ヶ橋大師堂、全景。
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◎十夜ヶ橋大師堂、本堂。
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◎十夜ヶ橋大師堂、なで大師。
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