◆山・院・寺号
金光山 遍照院 仙龍寺(せんりゅうじ)

◆宗派
真言宗 大覚寺派

◆御本尊
弘法大師

◆御詠歌
極楽は 他にはあらぬ この寺に 御法の声を 聞くぞ嬉しき

◆所在地
四国中央市新宮町馬立

◎「四国八十八ヶ所霊場・第65番札所・奥之院」の納経印
65奥之院・仙龍寺

◎「四国三十六不動霊場・第26番札所」の納経印
26四国36不動

◎「四国三十六不動霊場・第26番札所」の童子印と御詠歌
26四国36不動・御詠歌

◎「四国別格二十霊場・第13番札所」の納経印(開創1200年記念印付き)
13仙龍寺

★雑記
四国別格霊場札所、仙龍寺の納経印です。
また、四国三十六不動霊場の札所であり、四国八十八ヶ所霊場の第65番札所・三角寺の奥之院でもあります。文字通り、山奥の寺院といった空気でした。狭いながらも車の通れる道がお寺の下まで続いており、数台の車が駐車場に停まっていました。もっとも、実際は本堂前まで車で行けるようでした。それを知らないばかりに、意外に勾配のキツイ参道を上ることになりました。これがまた、雨後ともあって滑るのなんの。せせらぎ程度の水の音が、上るに従って瀧の落ちる大きな音へと変わっていきます。本堂前の下、吸い込まれそうなほどの暗闇に目を凝らすと、そこに瀧があるのがなんとか見えます。こんな絵面は初めてです。さてこちら、ざっくりとした由緒を記載しておくと、お大師様が42歳のときにこの山へ登った際、法道仙人から山を譲り受けて、瀧沢大権現と開運不動尊を勧請して厄除けと虫除けの誓願をして修業した霊跡になります。ですから、厄除け大師とか虫除け大師とか呼ばれているそう。境内の階段を上った各所に堂宇があるのですが、参道以上にこちらは地面がグチャグチャ。しかも虫がワンワン飛び回っており、とてもじゃないですがすべての堂宇を回ることは出来ませんでした。さて、本堂は、入り口すぐ御本尊・・・ではなく、なにやら旅館のような造り。順路に従って奥へと進むと納経所が見え、御本尊と不動尊が隣合って祀られています。建物外観からすると、えらくこじんまりした印象でした。
納経印は、本堂内の納経所にていただきました。なお、手ぬぐいも求めたところ、今は作っていないとのことでした。昔は私のように、御詠歌の入った寺手ぬぐいを求める人も多く、それを御詠歌部分が見えるように縫い合わせて浴衣を作るのが一般的だったとか。それなのに他のお寺が出している最近の手ぬぐいは、染めたものではないのが主流になってしまい、また御詠歌も入っていないこともあって、手ぬぐいとしても浴衣を作る素材としても時代に即していないと感じてしまい止めてしまったとのこと。まぁ、確かに。某札所だと、既製品にコピーしただけってのもありましたからね。今じゃ霊場として手ぬぐいが揃うのは、西国観音霊場だけでしょうか。

◎仙龍寺、境内入り口。
仙龍寺3

◎仙龍寺、境内。
仙龍寺2

◎仙龍寺、本堂。
仙龍寺0

◎仙龍寺、本堂と瀧。
仙龍寺82

◎仙龍寺、境内。
仙龍寺8

◎仙龍寺、境内。
仙龍寺9

◎仙龍寺、地蔵像。
仙龍寺4

◎仙龍寺、閻魔王石仏。
仙龍寺6