京都市内にある12ヶ寺、薬師如来を祀る寺院を巡拝する霊場です。
私自身の結願寺となった第8番・大超寺で聞くと、近年は年配者の参拝が増えているとのこと。それも京都府外からの参拝者が多いのだとか。確かに年を取ると健康についての願掛けが必要になる、かと言って薬師霊場として知名度が上ではあるが、西国四十九薬師霊場は寺院数が多過ぎる。京都市内に集まった12ヶ寺くらいなら・・・、とそこいら辺に理由があるのでしょうか。確かに市内の中心部から離れている寺院は、地図と睨めっこして後回しにした大超寺だけです。もっとも、大超寺も元々は千本にあった寺院ですが、現在地に移転したため1ヶ寺だけポツンと離れてしまったのだとか。

【京都十二薬師霊場】
第1番 平等寺(因幡薬師) 真言宗智山派 下京区松原通烏丸東入上ル因幡堂町
第2番 東寺(金剛薬師) 東寺真言宗 南区九条町
第3番 水薬師寺(水薬師) 真言宗単立 下京区七条御前下ル石井町
第4番 壬生寺(歯薬師) 律宗 中京区壬生梛ノ宮町
第5番 地福寺(日限薬師) 真言宗醍醐派 上京区七本松通出水下ル七番町
第6番 福勝寺(峰薬師) 真言宗善通寺派 上京区出水通千本西入ル七番町
第7番 雙林寺(脚気薬師) 天台宗 東山区下河原鷲尾町
第8番 大超寺(鍬形薬師) 浄土宗 左京区岩倉花園町
第9番 薬師院(不来乎薬師) 黄檗宗 中京区釜座通二条上ル大黒町
第10番 大福寺(菩提薬師) 天台宗 中京区麩屋町通二条上ル袋屋町
第11番 西光寺(寅薬師) 浄土宗西山深草派 中京区新京極通蛸薬師上ル中筋町
第12番 永福寺(蛸薬師) 浄土宗西山深草派 中京区新京極蛸薬師東側町

結願後メモ
直接拝観は、数ヶ寺だけ可能でした。ただしこれは、ハッキリ言って諸々のタイミング次第です。御朱印に関しては、1ヶ寺のみ住職不在につき書き置きとなりました。ただ、住職がいれば直接書きますとのこと、霊場として生きており御朱印は12ヶ寺揃います。ただし、霊場印はあったりなかったりで、あっても”京都十二薬師”の場合と、”洛陽十二薬師”の2パターンがあり、統一されてはいません。もっとも、霊場会がないし公式ガイドブックもない、専用の御朱印帳もないので、そこまでこだわる必要もないでしょう。洛陽観音霊場や七福神巡りを兼ねている寺院もありますので、御朱印対応も手慣れたものです。
規模の大きな寺院としては東寺くらいで、あとは中規模程度、中には繁華街の狭い路地が入り口や、道路に面したお堂のみの寺院もあります。同じような建物が通りに並ぶ京都市内なので、思わず見過ごして前を通り過ぎそうですが、奇跡的に道にも迷わず行けたのはお導きでしょうかね。この札所だけを巡ろうとしたら、1日で事足りるのではないでしょうか。ただし、やっぱり京都は寄り道スポットが多いので・・・。

(平成24年5月14日記)
以前にもコメントをいただき、またネットを見ていると、第1番札所の因幡堂平等寺にて80年振りにこの京都十二薬師霊場の復興法要が行われたとか。そしてそのまま平等寺が霊場会事務所となり、公式サイト(http://www.kyoto12yakushi.net/)も作成中のようで。またネット情報では、バインダー式の納経帳や満願証まで整ったともありました。少し期間を置いて、また巡ってみようかなと思っています。

(平成24年11月17日記)
第1番札所、因幡堂平等寺を久方振りに参拝しました。京都十二薬師霊場の御朱印帳(納経帳)や色紙など、色々揃って取っ掛かりやすい印象でした。今年は京都へ行く時間自体、1日しか取れなかったので無理でしたが、遠からず2回目の巡礼をと思います。