京王三十三観音霊場に関するメモ。
ふとした切っ掛けで巡り始めたこの観音霊場。書店はおろか、国会図書館でも資料が見当たらず(検索不足かも知れませんが)、情報はネット頼り。で、ヒットしたのは2サイトのみ。その2サイトは、どこで札所寺院の資料を手に入れたのか、出典を記載していないので不明ですが、記載されている寺院の宗派とかに若干違いはあるものの、寺院名は同じでした。
ところがそれを元に実際巡ってみると・・・「うちが観音講?入ってないですよ」、「観音様を祀ってはいるけれど、脇仏としてなので御朱印はないですよ」、「いつの間に札所になっていたのでしょうか?」等々、訝しがられるやら逆質問されるやら。廃れかかっている、あるいはすでに忘れ去られた(?)印象を強烈に受けました。上記のうちの1サイトには、”昭和47年(1972年)に観音霊場設立”とありますが、とある寺院では「江戸時代以降は観音堂の記録すら残ってないよ」と言われるほど。・・・あれれ?
実際のところ、寺院側が失念しているか、あるいはネットの情報が間違っているかなのでしょう。以下は、ネットから得た情報を元に、札所とされる寺院に私自身が足を運び、参拝して御朱印をいただけた札所のみ記載してあります。
参拝するたびに、新投稿として上げます。

【京王三十三観音霊場】(仮)
第1番 護本山 天龍寺 曹洞宗 千手千眼観世音菩薩 新宿区新宿
第2番 法界山 不断院 清岸寺 浄土宗 聖観世音菩薩(幡ヶ谷聖観音) 渋谷区幡ヶ谷
第5番 幽谿山 密蔵院 観音寺 新義真言宗豊山派 百体観音 世田谷区桜上水
第15番 三栄山 常行院 大正寺 真言宗 十一面観世音菩薩 調布市調布ヶ丘

以下は、足を運んだけれど、”京王三十三観音としての御朱印はされていない”or”札所だという事実や資料が無いか曖昧”と言われた寺院です。この観音霊場として不確定なので、寺院名は控えておきます。とは言え、御朱印が無くともいずれも参拝は可能でしたので、参拝すること自体はお勧めしておきます。

■第4番
「なぜ当寺院が?」と驚かれていました。脇仏として観音様を祀ってはいますが、御朱印はされていないそうです。札所としては、玉川八十八ヶ所霊場しか入っていませんとのことでした。
■第6番
「え~?」っと、大変驚かれていました。物凄く恐縮されて、申し訳ないから、と手拭いをいただきました。こちらこそ恐縮です。
■第19番
少し離れたところに観音堂があったという記録が、江戸時代までは残っていたそう。今はもうなくなってしまったとか。ですので観音様自体祀られていません。多摩新四国八十八ヶ所霊場の札所です。
■第20番
多摩川三十四観音札所のひとつです。京王観音札所については、まったく知らないとのことでした。
■第21番
境内にも、まったく観音様を示す石碑も額もありませんでした。
■第22番
住職不在でしたが、地蔵堂にいらっしゃった檀信徒(?)の方に聞くと、そもそも観音様を祀っていない寺院とのこと。当然、京王観音霊場はご存じないとのことでした。もしかすると、同名の寺院のことではと言われました。(参拝は23日でしたが)24日が地蔵菩薩縁日だからか、地蔵堂へ頻繁に参拝者が訪れる寺院でした。お菓子もいただきました。

一応、この霊場を回られている方もいるようです。「つい5日ほど前にも京王観音巡りの人が来たよ」と言われた寺院もあります。と言ってもそれはたまたま日が重なっただけで、実際は1年に片手程度も巡礼者がいないのが現状だとか。

※2011年3月28日追記
検索でヒットした2サイトの内、1サイトがいつの間にか閉鎖(サーバーの契約更新をしていない?)されていました。特にリニューアルの案内も無かったので、このまま再公開はないのかな?2chで「ネットで集めた情報を、あたかも自分たちが取材したかのようにして権利まで主張していた」なんて書かれていましたから、案外そこいら辺が絡んでいるのかも知れませんな。プリントアウトしておけば良かった。残念・・・。

※2011年5月24日追記
参考にしたもう1サイトを久々に覗いたら、色々と情報が書き換わっていた!
そこは「京王~」に限らず、「小田急~」・「京成~」・「西武~」など、私鉄沿線の観音霊場についてまとめられていて今後も重宝すると思っていたのですが、「京王~」の情報だけがなぜか大きく書き換えられていたのです。大きく異なるのは設立の経緯の点で、

前回:昭和47年に京王電鉄が観音霊場を設立~

今回:昭和18年、ある夫婦の発願で~

・・・ある夫婦って誰だよ(笑)。もしかして、そのサイトの管理人でしょうか?しかもいきなり霊場設立が30年も早まったとは、いったい以前はどんな資料を元に情報として載せていたのでしょうか。なんだか無茶苦茶です。江戸時代の記録以降、観音様をお祀りしていない寺院が札所として連なっているのも、相変わらず謎です。それにやっぱり出典が記されていないし、なにを元にして修正されたのかわかりません。つまりは、修正と言うよりは修整なのかもしれません。新しい情報が正しいとも思えないんですよね。
その他の私鉄3沿線の観音霊場は、前回までは各私鉄会社が沿線集客のため霊場を設立したことになっていたのに、今回はどこの誰(企業・団体)が霊場を設立したのか、そこら辺の表現がすべて曖昧に書き改められていました。
う~ん、ネットの情報を鵜呑みにするのは、無駄な労力を使うだけになってしまう場合もあるんだと、今さらだけど感じましたわ。あ、よくよく考えればこのブログも、そういったネットの情報のひとつですかね。ま、そこは自己責任ということで。

※2011年6月3日追記
なんだか最近、この京王観音霊場での検索者が増え、霊場として盛り上がっていく可能性があるのは喜ばしい限りなのですが、今の時点で参拝しても”京王三十三観音霊場・第●番”の霊場印を含む御朱印は、ハッキリ言って揃えられないでしょうし、無理を言って書かせるようなことをして霊場完全消滅になって欲しくありません。で、先日また国会図書館に行ってきまして、霊場一覧をようやく見付けました・・・が、札所寺院名が出典によって異なりまして・・・。なのでそれをまとめてから、再度掲載したいと思います。